日本の医療を正しく理解してもらうためを読んで

川崎市立川崎病院  鈴木厚様の「日本の医療を正しく理解してもらうために」の記事を読んでみました。
http://www.fukuyama.hiroshima.med.or.jp/iryou/

このページの記事がいつ書かれたのかは、投稿日の記載がないのでわかりませんが、PDFのファイルは2004年作成されたものであり、引用されているデータが平成11年ということから10年程前の記事だと想定します。

少し古い情報もありますが、現在の医療制度を体系的に理解するのにはよい記事でした。ただこの記事は医者の視点から書かれたもので、医療が高騰していると言われているが、現場の医師は安い診療費の中で、赤字ギリギリで病院経営を行っているとの主張が少し客観性を邪魔している気がしました。

個人的には記事の中で辛辣な指摘としてこの記述が一番印象的でした。
「日本は資本主義国家とされていますが、医療は国による統制医療であり官僚主義国家なのです。旧ソ連が崩壊したのは社会主義国家だからではなく、官僚主義国家だったからです。官僚に医療を任せることの危険性を知るべきです。」

なかなか一般人が知ることの出来ない医療現場からの視点による医療制度の情報としては非常に参考になりました。

興味ある方は一度読まれるのと面白いと思います。Webページでは読みづらい方はPDFがありますので、印刷しても読めます。

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